もう50年ほど前から管理人の脳内に住み着いてるキャラクターの、稚拙な妄想小説のお披露目場です。
ご笑覧下されば幸いです。
・時系列に置いてあります。
・但し最新作は先頭に。
・中断&書きかけ御容赦。
・感想&ツッコミコメントは「田毎の月」へでもこちらへ直接でもOKです~vもちろんメールでも。
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山崎さんが帰っていた後、幸は食材の買出しに出た。
昼飯時はとうに過ぎてた。
ついでに一旦醒ヶ井の沖田さんの所に戻ったりしたのかも。
私はと言えば、台所の土間で行火に炭団を足したり、包帯代わりに使った晒し木綿を漬け置きしたり、血膿で汚れた浴衣の、洗っても落ちそうもないところを裂いてカマドの焚き口に放り込んだりしながらご飯を炊いてた。
ウチ、冬場はここで煮炊きしているのが一番暖かいのよね。
なので、別に盗み聞きしていたわけじゃないけど、納戸と座敷とで寝ていたはずの二人の会話が耳に入って来たってわけ。
狭い家なので、台所に居ても座敷の会話は丸聞こえなのよね。
「お前これからどうするんだ?島津屋敷に逃げ込んだ奴らと合流するつもりか?」
最初に切り出したのは、斎藤さんの声だった。
さっきの山崎さんの話、やっぱり聞いてたらしい。
雷が鳴っても寝ているはずじゃなかったのか!
「ふん、聞いてたか。合流すると言ったらさせるのか?お前、俺にそんなことさせて良いのかよ?土方に咎められないのか?」
藤堂さんが普通に話してるのがちょっと意外だった。
夕べからの流れで、今朝から何か考え込んでる風で極端に口数が少なかったから。
「いいさ。その時はその時だ」
「ふーん・・・」
斎藤さんの鷹揚な答えに戸惑ったのか、少し間が空いた。
「お前、なんだか変わったよな。今までそんなに喋るヤツとは知らなかったぜ?」
は・・と斎藤さんが(照れたように?)笑った。
そっか。
夕べは結構喋ったし、この二人、今まで余り仲は良くなかったみたいだし、印象が変わったってことかな。
「新選組には戻らんのか?」
いきなり、藤堂さんが核心を突いた。
聞いててちょっとドキドキする。
が、相手が答えに迷っていると判るとすぐに、
「俺と一緒に逃げるか」
冗談に逃げた(?)。
夕べのように言い争う気配は無い。
「はぁ?薩摩屋敷に駆け込む気は無いぞ。あそこの連中は部外者には極端に冷たいからな」
斎藤さんも笑い声。
「俺だって無ぇ。寄らば大樹の陰とは言うが、デカければデカい程新選組以上に軽んじられそうだ。それはもう勘弁だな」
藤堂さんらしい理屈だ。
「確かに」
揃って笑う。
「それに・・・大国に寄ればその利権のためだけに働くことになりかねない。後ろ盾の欲しい三樹さん達の気持ちは判るが、それは伊東先生の志には・・・反することだと俺は思う」
声を聞いていれば、それは藤堂さんの素直な気持ちなのだと思えた。
「その矛盾があの人の限界だったがな。諸侯の金と力を頼りに協力を請いながら、政は将軍家にも諸侯にも実権を握らせず、飽くまでも公卿中心でなければならぬと考えていた。実利が無くば人は動かぬものだ。そこを譲ろうとはしなかった。志が高過ぎた」
斎藤さんの言葉は伊東という人への批判だったのかもしれない。
しばらく返事が返らなかった。
なので、汚れた紋付やら袴やらを焚き口に放り込んでいた手を止めて、もしや言い争い勃発?と、お勝手の障子戸に目を向けた時、
「・・・ああ」
疲れたような、同意の声が返った。
それはおそらくは、藤堂さんが隠し通してきたであろう、自分の中の本当の気持ちを不本意ながら認めたもので・・・。
カマドに視線を戻すと、赤く燃える火の中に、炎も上げず黒く焦げて縮んでいく蔦の紋が目に留まる。
縮んでいく、というのがなんだか嫌で、上から薪を突っ込んだ。
紋付は粉々崩れて火の粉となり、程無くかまどの上の釜の蓋がコトコト持ち上がって、その度に白い蒸気が噴き出すようになり・・・。
「それにしても、お前が小夜ちゃんに気があったとは知らなんだ」
耳に飛び込んできた言葉に、ええっ!と、声を出しそうになる。
「・・あぁっ?」
と、斎藤さんも妙な声出してるし(爆)。
突然、何言い出すんだよ~!!
っていうかやっぱそれってマジ?
藤堂さんも気付いたってこと?
気がつかなかったのは・・・私だけ?
と、動揺しているところへ、更なる衝撃が・・・。
「お前、趣味変わったなぁ・・。面食いはやめたのか?」
・・・。
「つーか、なんだな、土方さんの趣味もどうかしてるよな。もうちょっと良い女、その辺にいっぱい居るだろうによ」
・・・なにぃ~!?
「ば、ばか!お前!」
盗み聞きしてると思われたくなくて我慢してたけど。
斎藤さんは早くも何か察知して(爆)うろたえてますけど。
藤堂さんが笑い声なのが、断然許せな~い!!!
「ふ~ん・・・」
と障子を開けると、衝立は片付けてあって斎藤さんは夕べと同じ定位置に。
こっちを見る目が・・・凍り付いてたな(笑)。
納戸の藤堂さんの姿はここからは見えないけど、斎藤さんの様子で判ったんだろう。
「あんたら二人、昼メシ抜きね」
と言った途端、うぎゃ~!聞いてやがったのか!と叫ぶ声がした(笑)。
「ご、ごめん!小夜ちゃん!今のウソ!」
言い訳にもならない叫びに被せて、
「な、なんで俺まで・・。俺は何も言って無い。言ったのは平助で・・」
とは斎藤さん。
藤堂さんを平助と言った(笑)。
相当慌ててるんだな。
いい気味。
「だーめ。同罪」
「だからどうして・・」
「面食いやめてなんで私なのよー?馬鹿にしてんじゃん!すっごい失礼。許してやんない」
「そ、そうじゃない!待ってくれ!それは平助が勝手に・・・!」
と、身を乗り出してあたふたしながら言い訳しかけた語尾を・・・唐突に飲み込んだ。
それから凄い勢いで庭に顔を向けた。
つられて、何?と見ると、この屋の主人が後に幸を従えて立っているではないか!
二人とも微妙な顔してこちらを見てる。
特に前に居るオジサンは思い切り眉根を寄せて、怒ってるんだか困ってるんだか、怒鳴りたいんだか泣きたいんだか判らないような・・・ともかくしかめっ面(広義・爆)。
納戸では未だ状況が見えてないヤツが、
「わー!嫌だー!昼メシ食わせろー!」
と喚いているし(--;
ザザザッと斎藤さんが体勢を立て直しざま、納戸の戸を閉めた。
私は収拾方法が思いつかないのでとりあえず、
「おかえり」
と言ってみた(爆)。
が。
土方さんが頬にピクリと嫌悪感を走らせただけで。
「ふん」
鼻を鳴らして入って来る。
・・・と、不意に彼の頭上、鴨居の辺りに違和感を感じ、ふと目を上げる。
釘隠しが目に留まった。
もともと商家の隠居家だったこの家、狭いけど建具やなんかの細かいデザインが、結構凝ってたりするんだよね。
で、茶の間の縁側の鴨居の釘隠し、鋳物で菊花をかたどったヤツなんだけどー・・・。
ん?
なんか、形が変わってる・・かな?
と思った次の瞬間、
はぁぁぁっ!!!
と気付いて思わず視線を逸らす。
やばいっ!
夕べ撃ったピストルっ!
当たってるぅ~~っ!!!!!(滝汗)。
「なんだ?」
私の動揺に気付いて(挙動不審だもの気付くよね?爆)土方さんが不信の目を向けた。
すると、
「あ・・・!」
と、座敷で斎藤さんの声が・・・。
そしたら今度は、
「ああっ!」
と幸が声を上げて、
「どうしたのこれ?割れてるよ?真っ二つだ」
釘隠しに手を伸ばし、長押から割れた釘隠しの片割れをペカッと剥がしたではないか!
するとその反動でか、もう片方も落ちてきて、
「おおっと・・・」
畳まで落ちる前に、ユキの掌に納まる。
釘隠しの剥がされた跡を見た土方さんが、
「おい、こりゃなんだ?」
「弾丸?・・・ですね」
答えたのは幸。
手にした釘隠しと長押に空いた小穴を交互に見、
「・・・そうか。黒いんで気付かなかったな」
独り言のようにそう言って、私に首をすくめて見せた。
間を開けずに、
「申しわけありません。それは私が・・・」
斎藤さんが謝り出す。
そりゃまずい!
夕べの経緯を話さなくちゃいけなくなる。
そんなことはさせられない。
「違います!それは私がやりました」
「何ぃ!」
肩を怒らせて土方さんが私の前ににじり寄って来た。
「すいません、ごめんなさい。夕べ刀箪笥に銃があったのを見つけたんで斎藤さんに撃ち方教わりました。無理を言って、実弾を込めて見せてもらって、斎藤さんが目を話した隙に撃っちゃって、夜だから弾がどこ行ったんだか判らなくなって・・・」
「馬鹿者~っ!」
下を向いてたので表情は見えなかったけど、袴の両脇で握られた拳がふるふる言ってた(汗)。
「すいませんすいません。ごめんなさい。もうしません。許してください」
謝り倒してなんとかその場を凌ごうとしていたのに、
「小夜さん、謝る事は無い」
「何?」
斎藤さんが余計な助け舟を出すもんだから、今度は矛先がそっちに!
ああ、もうどうすんだよぉ!
「私がちゃんと教えなかったせいです。それと、銃が扱い辛かった。女の手にはもう少し小型のものが宜しいかと」
「貴様、何を言ってる」
「旧式の単発銃では話にならない。護身用に置くなら、施条式の連発銃で、しかももっと扱い易い小型のものが良い。監察方にでも捜させて下さい。このご時世だ、安くは無いだろうが、この家には必要でしょう」
立ったまま不機嫌な表情で見下ろす上司に、背筋の通った正座で対する斎藤さん。
無表情はいつも通りだが、真っ直ぐ見上げる目に負けん気が透けて見える。
・・・カッコイイv
カッコイイけど、・・・もしや一触即発?(怖)。
と思いきや、
「判った。検討する」
土方さんがあっさり引き下がった。
あれ?と思う間に、再びこちらに向き直ったので、
「ああっ!いけない!ご飯焦げちゃう!」
ちょうど背後でシューシューとご飯の噴き零れる音がしていた。
台所に逃げ込むとすぐに幸が追いかけて来て、後手に障子戸を閉め、
「ごめん。やっぱり私が先に戻るべきだった・・・」
はぁー、と長い溜息をついた。
昨日に引き続き、幸の調達してきた食材は鶏肉だった。
手に入り易いらしい。
同じものでごめんね、と彼女は謝ったけど、他の肉類や生魚が手に入らないのだから仕方ない。
乾物や菜っ葉オンリーよりは全然良い。
「あんたってホント、凄いと思う」
親子丼四人前(ひとりは食事を済ませて来ていた)の調理に取っ掛かりながら幸が言う。
もう同じ事を三回ぐらい。
何がどう凄いんだか説明はしてくれないけど、きっと新選組の副長さんの機嫌を損ねる天才だとでも言いたいんだろう。
凹む(--;
でもそんなことよりも、・・・座敷の方が気になった。
そっと障子を開けて、隙間から様子を伺う。
先程のまま正座して畏まる斎藤さんの側で、紋付姿の土方さんは、座りもせずしゃがみ込んだだけで何かこそこそ話し込んでる。
察するに、彼に話があったので、私への小言は割愛したんだね。
その様子からしてすぐに出て行きそうではあったけど・・・。
山崎さんに御陵衛士残党の情報を流させて(山崎さんが勝手にそんな事する訳無いもんね)、結果、どんな様子か探ってるってことじゃない?
遺体を晒している現場はここから極く近いみたいだし、そこに寄ったついでに様子を見に来ただけで、すぐに屯所に戻るつもりなのかもしれない。
でも。
夕べ寝掛けに聞いた話が頭に残ってて、またそんな話でもしてるのかしらと・・・幸を手伝いながらつい見ちゃう。
それを斎藤さんが気にしているのを、たぶん気がついたんだな。
「薩摩屋敷にかくまわれたとなりゃ、いよいよ島津家自らお出ましになりそうだが、こんなところで戦してくれるなとは黒谷からのお達しでな。遺骸は片付けることになった」
立ち上がって斎藤さんを促し、長火鉢の前に対面した。
なので、お茶を淹れにこちらも土間から上がる。
「尤も、今度は島津サンの手を借りて、向こうから戦を仕掛けて来ることも出来るわけだから、そんなものは無くともいいわけだが。こっちは待つ立場になっちまって面倒なことだ」
面倒・・・って。
面倒くさいから遺体でおびき寄せて敵を殺してしまおう・・・って。
どっから出て来るんだそんな理屈。
お茶を淹れながら胸の中モにヤモヤしたものが充満していって、それはすぐにイライラに変わった。
「あのさー、それって誰が考えたの?」
長火鉢の縁に湯呑みを置きながら口を突いて出てしまう。
我ながら大胆な質問だ、とは、実はその時も思った。
でも、昨日一度は誤魔化されて、それからずっと引っかかっていたんだ。
自分の家、慣れた相手、という甘えがあったかもしれない。
後から思えば。
「小夜さん」
と、傍から斎藤さんが小声でたしなめる。
が、訊かれた本人は慣れたもので、
「それをお前に言う必要は無ぇな」
茶を啜りながら受け流す。
「あなたなの?それとも近藤先生?」
私を無視するつもりの返答を逆に無視して、更に問い詰めると、
「新選組のやったことだ。新選組の総意だな」
茶を一服口にし、長い睫毛を伏せて微笑みながらしゃあしゃあと言って退けた。
一気に頭に血が登った。
「何言ってんの?そんなのウソよ!総意であるわけが無いでしょ!」
「小夜?」
私の声を聞きつけて何事かと、幸が台所から顔を出した。
それを視線で牽制するように見つめたまま、
「総意で無くば誰の思惑かってことか。それは言えねぇな。お前、それを知ってどうするんだ?」
顎をしゃくって納戸を差し、
「あの男に聞かせて仇でも取らせるつもりか。殊勝なことだな」
片頬を歪ませて笑う。
「ふざけないで!人を殺してるのよ?どうしてそんな風に笑えるのよ!」
「小夜さん!よさないか」
すぐ側で、斎藤さんは心配してくれていた。
でも。
喧嘩しなきゃそれでいいのか。
この人と揉めなければ?
それで自分は納得できるのか。
「斎藤さんは黙ってて」
私はこの人に訊きたいのだ、と改めて相手に向き直る。
「人を騙しうちにするなんて、人の亡骸で仲間をおびき寄せて殺すなんて、人間のすることじゃないわ」
「ほーお、そうかえ?」
湯呑み茶碗を掌に転がしながら、伏目がちに、未だ余裕で微笑んでいるのが・・・なんて憎たらしい。
「そうよ!そんな姑息な手口、誰が考えたんだって訊いてるのよ!」
「小夜、やめて」
幸が襷掛けを外しながら茶の間へ上がってきたのは、不穏な空気を読んだから。
でも私はどうにも止まらなくなっていて。
「姑息だと?」
一瞬にして、相手の視線に怒気が漲るのを気付かない訳じゃなかった。
ただ、それに屈するのが嫌だっただけだ。
「そうよ!姑息よ!最低よ!アンタでしょう?アンタでなければいったい誰が考えたって言うの?他に誰が居るって言うの?近藤先生?近藤先生がこんな汚い手段・・!」
「黙れ!」
ビシャッ・・・と、何かが飛んで来た。
「土方さん!」
「小夜っ!」
斎藤さんと幸の叫び声が重なった。
「熱っ・・・!」
咄嗟にかざした掌と、そして飛沫のかかった顎から喉の辺りが・・・熱い。
茶を浴びせられた、とは、一瞬判らず。
頭の中が真っ白になる。
なに?
なに?これ・・?
どういうこと?
自分の身に何が起こったのか、咄嗟に理解できなかった。
「小夜、大丈夫?火傷してない?」
うずくまっていた私の体を抱き起こして、幸はせわしなく、状態を確認し、濡れた着物を拭いてくれたりしているのだが。
そんなことはどうでも良かった。
たぶん私は動転していて。
声が出ない。
体が動かない。
何も考えられない。
すぐ側では斎藤さんと土方さんが睨み合ってて。
私がまともに熱いお茶を浴びないで済んだのは、斎藤さんが咄嗟に土方さんの腕を掴んだからだと、後から幸に聞いた。
「放せ・・」
斎藤さんに掴まれた腕を引き離して立ち上がる・・・気配。
怖くてそちらを見れなかった。
「もう、この話はするな・・・!」
きっと私に言ってるのだ。
声が、かすれていた・・・気がする。
そう思ったとたん、俄に体が震えてくる。
足袋が畳を滑る音が、一度座敷の床の間(刀掛けがある)に寄り、それから縁側に直行する間に、涙がわっと湧いて来て、雪駄の足音が庭を突っ切る頃には、堪えきれずに泣き声が出た。
「土方さん!」
斎藤さんの声が苛立っている。
止まる足音。
「貴様がぐずぐずしてやがるからだ!・・・」
憎々しげに言い放ち、木戸を出て行った・・・。
その言葉の意味が判らない程疎くは無い。
わぁぁん、と大きな声が出て、後はどうにも抑えられなかった。
「大丈夫?痛むの?すぐ冷やすから待ってて」
泣き声が収まらずに、幸の言葉を否定できない。
浴びたお茶はそこそこ熱かったけれど、火傷する程ではなかった。
なのに、何故涙が出るのか判らない。
喧嘩なら応酬すれば良いだけのことだ。
なのに何故、自分は泣いているのか。
「小夜さん、大丈夫か」
斎藤さんが歩み寄る。
畳に突っ伏しそうになっているのを抱き起こされても、冷たい手拭いを喉に押し当てられても、泣きは収まらない。
呼吸困難になりそうな程、いつまでも泣き声が出る。
「仕方ないよ。副長だって虫の居所の悪い時だってあるよ。それにあんたも悪い。決め付けて問い詰めるのは悪い癖だよ。あんな言い方したら誰だって・・・」
さすがに女同士。
ゲホゲホと咳をしながら泣き喚く私の背中をさすってくれながらも、幸は冷静だった。
意外と厳しい評価をしてくる。
それに比べて、
「だからとて女子の顔に茶を浴びせるなど酷過ぎないか。痕が残ったらどうするんだ!」
斎藤さん、マジ怒ってる。
ぐずぐずしている、と罵られたのだから無理も無いか。
ていうか、ぐずぐずしてるって・・・。
なんだそれ。
そんなに私を斎藤さんにくれたいのか。
そんなに私が・・・邪魔だったのか。
・・・。
・・・・・・。
わぁぁぁん!だめだぁ~、余計凹んじゃう~~。
負けん気が出ない~。
なんでー?
おかしいよ!アイツに何と思われようと別に何ともないはずじゃん!
なんでこんなにダメージ喰らってるわけ?
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